だんないに込める思い

 法人名である「だんない」は湖北・湖東地域の方言です。この言葉には、「できなくても大丈夫」「心配しなくても大丈夫」という意味合いがあります。また、「段(だん)が無い(ない)」、つまり敷居がなく、いつでも行き来ができる場所にしたい、そんな思いを込めています。

 障害者が、難なく地域で自立生活できるようにしたいという願いを持っています。そのためには、ヘルパー派遣事業所を増やし、必要なときにサービスを受けられるようにしなければなりません。また、地域に根付いている障害は異常というイメージを転換させる必要があります。

そのほかにも、この地域で自立生活をするために必要なサービスや活動が、まだまだあります。それらを、だんないの活動を通して充実させていきたいと思います。 「だんない」では、現在の社会は医学モデルに偏りやすい傾向があると考えています。医学モデルの社会は多くの人々が生きづらい社会であるので、この状況をすべての人が生きやすい社会モデルの考え方へ変革していきたいと思うのです。

 湖北・湖東地域には、独特な人間関係の深さ、ゆったりした時間の流れがあります。焦りや苦しみを感じているときに「だんないがな、ぼちぼち行こうや」と隣から聞こえる、そんな地域です。

 ところが社会に目を向けると、どれだけ生産できたか、どれだけ速くできたかということが問われています。つまり、「やったこと」に対して価値を見出すのです。私たちは、その価値の置き方を変え、「いること・あること」自体が価値であると考えたいのです。一般的な社会モデルに「だんない」の見方を取り入れた考え方が「だんない型社会モデル」なのです。「いること自体に価値がある」、そんな考え方が広まれば、みんながもっと安心して生きていけるはずです。

 私たちは、あえて活動拠点を湖北地域にしました。それは、どんなに東京や大阪といった都市部ばかりが改善しても、田舎を含めた日本全体が変わらなければ意味は半減すると思ったからです。田舎の地域だからこそ、このような団体は必要であり、求められていると思います。

 この意識を持ち続けて、だんないは活動していきたいと思っています。みなさまのご理解、ご協力のほど、よろしくお願いします。